
「優等生になりたい?」編に出てきたママチャリエピソード。「お金の価値観」へんで書こうと思ったんだけど、ショートエピソードでここで書いちゃう。
高校生の時、地元の浪岡町(今は青森市に合併。合併問題にも追々ふれていきます。)からJRで弘前市に通っていたのですが、浪岡駅までは家から自転車でいき、弘前駅にも置きチャリしてそこから高校まで通っていました。浪岡だろうが弘前だろうが、まあ自転車いたずらされるわけです。盗まれたり、サドルだけないとか、前輪がないとか。。。防犯登録してても帰ってくる自転車は見るも無残な姿。親に言って何回か自転車を買ってもらって、ホームセンターに売ってるような安いやつでもさ、本当にお願いするたび申し訳ない気持ちでいっぱい。盗難届けを出しに駅前の交番に行くこと数回。そのうち巡査と知り合いになっちゃって、弘前城の桜祭りの時なんかそっちに駆り出されてる巡査が道路挟んでるのに、
「あっ、お前」なんて言うから友達が補導されるって逃げる始末(なんもしてないんだったら逃げんなって)。
と言うわけでもう後がない私(自転車に関して)。なのにあるとき、チャリで曲がったら正面から坂を下ってきた工業高校の生徒にぶつかられた(遅刻して怒られた3年の弘高祭当日)。自転車が乗れなくなってて、とりあえず押して高校へ行って、帰りに高校向かいの自転車屋さんへ。もちろん弘高生はみんな顔馴染みだったはず。修理できるかなぁ、お小遣いで直せるかなぁって思いながら。。。
「残念だけどチェーンがイカれてるからもうダメだなぁ」
だって絶望的。しかし
「お前が良ければ、この自転車どうだ?使えるとこだけ繋げて1台の自転車俺仕上げたんだけど。パーツ全部違う自転車だからカッコ悪いけど。」
確かに、ハンドル、チェーンの部分、骨組み?の色、全部違う。カゴもおばさんの自転車のカゴ。タイヤは24インチ。でも
「俺の傑作1000円で譲ってやる」
ってもう神!!こんな話ある?すごく嬉しくて感動して1000円でいただいていきました。私にとってはこんなに価値のある自転車なんかないよ。どんなに不恰好でも。それを、あの2人は「なにそれ、ママチャリじゃん」って言ったのです。あの2人はお金を積んだ高い立派な自転車乗ってたね、確かに。でもモノの価値ってどこにあるかな? 今、子を持つ親になって、その時私が実体験として理解できた価値観を子供達にも経験させてあげられてるかな?って情けなく思います。このブログを始めたのもこういう思いを形に残しておきたかったせい。いつまでも忘れちゃいけないことだし、伝えていかないとなって思います。