関わってくれたみんなに捧ぐ

 

 先日、私は18年(継続してではないが)勤めた会社を4月いっぱいで退職した。私の年齢はまあまあ再就職には厳しい年齢。おまけに取り立ててこれといったスキルもない。みんなに退職することは相談してなく、急に退職したような形になってしまった。びっくりさせてすまない。

 もともとキャリアに悩んでいた。この会社でやりたいことは私の中ではもうなかった。探せばきっと見つかったに違いないし、3年前から上司に相談を繰り返していたが、ずっと答えが見つからないまま、モチベーションも上がらないまま毎日の惰性で業務をこなす日々だった。

 1年前15年かよっていた店舗から異動することになった。この時長男は高校3年生。大学受験に向かう年だった。もともと上司にはこの1年間だけは異動は避けたいと相談していた。大学受験は息子の将来を決定づける重要なこと。親として大したことはあまりしてこれなかったダメな親だったけれども、それでも高校3年生という年には関われるだけ関わりたいと思っていた。この青年に向かう年齢はとても重要だと思っている。しかしいろいろまああるものだな、うまくいかない。異動せざるを得ない事柄が起こってしまうものだ。春に異動が決まってしまった。

 中途半端な気持ちのまま異動してしまい迷惑をかけてしまった。この点については大変申し訳なく思う。経営規模が3倍の大きい店舗への異動。役割も変わる、運営の仕方も変わる。今まで1人でやってきた業務はより精度を上げて、しかし携わることは3分に1に満たないほど減ってしまった。仕方ないのはわかっている。しかし、私はこの店舗に来て何をやっているんだろう、私なんか必要ないではないかと思う日々だった。迷い迷って、必要ない私がどうこの店舗にフィットさせていけばいいかもわからず、悩みに悩んでるうちに体調を崩してしまった。何度も上司に相談した。出てくる答えは同じ。でも当たり前だ。私だって相談されたら同じことしか答えられない。だって結局は自分で探して見つけて選択して前に進んでいくしかないのだから。

 悩んでいてもやりたいことはあった。この店舗でやれていないこと、またスタッフが気づいていないことを気づかせることが私の役割だ。ただ孤独だった。当たり前に思っていたことが当たり前でないと、時代錯誤であると伝えることの難しさ。しかもこれを伝えられるのはこの店舗では私だけであるし。反発を喰らう。気にしないでやってきたが、気にしないふりは逃げだった。この店舗がこんな感じならばいいじゃないかと諦めてしまった。逃げながらじゃないと毎日仕事に行けなかった。自分の考えてることや、伝えなければならないと思ってることが正しいかどうか、またちょっとでも伝わっているかどうかわからずに苦しかった。

 この春、長男は無事に大学生になった。現実的な第一志望には合格できた。私はといえばこのまま慣れてきたこの店舗で惰性であっても続けて働ければいいのかなって思っていた。のだが、、、

 子供達が2人とも家を離れ、夫婦だけの生活になった。私はもっと自分自身のことを考えるようになった。この惰性でのみ続く毎日でいいのか?子供達は親元を離れて、それでも、自分たちでいろいろ考え、選択し前へ進めるようになっていた。高校生になりたての3年前とは違う。自分の昔を思い出した。受験に失敗しても、その後の人生を考え、どう捉えるか。前へ進むのに楽しみしかなかったはずだ。挫折も苦しみもあったけれどそれでも楽しいと思える人生だった。今の私はどうだろう。何かに向かって楽しめているか。前へ進むことに臆病になっている。私の本意ではないはずだ。だからこそ、ただただ悩みずっと動けず、進むことができなかった。

 写真は4年前、昇格した時に上司からいただいた本。(内容は省略。ぜひ読んで)

私はこの本に出てくるネズミと同じ。ここにいればいつかきっとまたチーズが現れると思っている。待っても待ってもネズミの幸せの象徴のチーズはもう出てこないのに。

情けない。子供になんて言ってきたのか。親である私に説得力がないではないか。たとえ困難でも、納得できるように進んでみようと決断した。このまま立ち止まっていてもチーズは降ってこない。前へ進んでみよう。そして求めるものがすでにチーズではなくなっているのかもしれない。出れるかどうかもわからない迷路の外へ。そこにはチーズではなく果実が待っているかもしれない。進んでみなければ発見もないのだから。

働き方面談から一ヶ月もなく上司に退職することを告げた。

 退職し、スタッフのみんなからもらえた言葉は、私がこの店舗で伝えたいと思っていた、考えを改めたいと思って頑張っていたことに対する感謝の言葉であった。なんだ、ちゃんとみんなはわかってくれてた。帰宅しみんなの感謝の言葉を読み返しながら涙が溢れ出た。1年間頑張ってきて良かった。まだまだ本当は伝えたいことがあったし、やりきれていないが、伝わっているのであればあとはみんなが自分たちの形にして進んでいくだけだ。悩むことがあるかもしれないし、そうそう思い通りにことは運ばない。どの道を進んでも、それが正しいかどうかはわかるはずもない。

 私も前に進むよ。もともと目標がないと、立ちはだかる何かがないと進めないタチだった。人生には幾度となく苦しみが大なり小なりあるけれども、同じ分だけ喜びも楽しさもある。だから人間ってやめられないな。本当に苦しい時は逃げよう。ただ前へ進みながら逃げよう。時には振り返ってもいいが、新しい何かを探す術として振り返ろう。時代は変わる。社会が変わる。考え方も変わる。もうここにはチーズがないように。自分自身も柔軟に変化していこう。10年前に決断したことも、今、そしてこの後の10年で意味のないものに変わってるかもしれないし、もっとより重要なものに変わってることもあるかもしれない。個性を忘れず、視野を広くもって、時代の先を見る。。。

 そして長生きしよう。変化していく世の中を少しでも多く触れるために。

Bリーグ2022-23シーズンとわたし

 宇都宮ブレックスは今シーズンはCS進出を逃したので、2023.5.7をもってRSは閉幕した。しかしなんというか、前回でも触れたっけ?劇的な終わり方というか、、、最後にはもってこいの終わり方。演出が上手だねぇ。なんともドラマティックな終わり方。csに行けなくてもブレックスファンはすががしい気持ちでシーズンを終わらせることができたに違いない。

 今シーズンはわたしにとっては幸せなことばかりだった。仕事の点では悩むことも多かったし、うまくいかないこともあったが、思えば今後の人生をわたしがどう過ごすかじっくり考えるための時間で、決断までできたのだからやっぱりこの1年間はとても有意義だったと言えるだろう。

 今シーズンはブレックスが絡まない試合、シーホース三河の試合にも行った。前から興味があった角野亮伍選手を見るためだ。スカイホールで三河対宇都宮を見に行った時、もっと彼の試合を見たいと思った。遠征になるし費用が嵩むからわたしにとっては思い切った決断。でもかっこ良かったよ。なんだか彼はいい時と悪い時がはっきりしているような気もするし、思うように動けていない自分に悩んでいるようにも見えたが、彼を信じて来シーズンも追いかけたいと思っている。更なる成長を期待しよう。

 しつこいくらい何回も同じこと書いててごめん。このブログのテーマは奇蹟の出会い。人生ってドラマ以上にドラマティック。幾つのも奇跡から作られている。ありえないだろって思う出来事がいくつも起こって、それがわたしの生き方を、人生を形作っている。今シーズンもそういう出来事がたくさんあって思えば贅沢なシーズンだった。

 3月はEASLもあったね。アジアの競合チームとの試合を宇都宮で見れるのは楽しかった。

 どの写真を載っけていいかわからないくらいだけど、楽しかったのが伝わればいいかな。今シーズンはアウェーの地でしか会えない友達ともお酒を飲めたし、ブレックスアリーナでできた友達やオンラインサロンに入ったからこそそできた友達もたくさんいて、本当に幸せを感じることができたシーズンだった。

 一分一秒違ったら出会えなかった出来事がいっぱい。あの時迷った選択も後悔した選択も、今思えばこの瞬間に出会うためだったと思える。そのくらい幸せなシーズンだった。多分1年前も同じこと書いてたような気がする笑

 感謝でいっぱい。ありがとうみんな。

 来シーズンもよろしくお願いいたします。

最終節は最高の盛り上がり(2023.5.6/7 vs jets)

  今シーズンラストゲームは日環アリーナで開催された千葉ジェッツ2戦。今シーズン一勝もできてない相手。その上、千葉は今シーズンは最高勝率を叩き出してる相手。一方、宇都宮はなかなかチームがフィットしないまま終盤を迎え、ようやく噛み合ってきたかなと思われる状態で千葉を迎え入れる形でのラストゲームになった。わたしは、ともかくも選手たちが納得いく形でシーズン終わってくれることが望みだったし、どんな形で終わっても最後まで見届けたく思い、日環アリーナへ向かった。

5/6 game1 brex 89-92 jets

拮抗した試合。もう一歩届かなかったが、シーズン前半の頃と比べて選手の動きが格段と良くなった。もうちょっとだ。明日でシーズン終わるのが勿体無いと感じるほど。

5/7 game2 brex 82-80 jets

途中のゲーム展開はあえて書かないが、最後の最後、同点で迎えた残り10秒のオフェンス。マコさんでくることはわかっていたが、どういう展開にするのか、ファンもみんな固唾を飲んで見守っていた。

「どんな形でも決めれる自信はあった」

さすがの大エース、比江島慎選手はブザービーターの演出。この持って行き方、相手の選手も納得のいくプレーだった。冨樫選手が比江島選手の頭をわしゃわしゃした時の笑顔がまたたまらない。あの歓喜の中にいれたことを神に感謝したほど。

 最高の試合で最終節を終え、今シーズンの終わりをまた寂しく思い、複雑だが、来シーズンもまた成長するのだろうと楽しみも増えた。

 ありがとうみんな。ありがとうブレアリ(最後は日環だったけど)。

今シーズン終わり間近でついに🐨(2023.4.29/30 vs Lakes)

滋賀戦はもともと計画していて楽しみにしていた遠征。ただ計画時は両日にするか、日曜日のみにするか迷っていたのだが。。。迷った挙句、ほとんど会えない友に会えるんだしこの機会を逃す手はないと思ったので、結果2戦とも観戦することに決めたのだった。ついでの理由も述べると今シーズンになって実施できてない「ある事」もあって、それにはこのなかなか会えない友が必要だったから、というのもある。そしてこのなかなか会えない友は2人いる。1人はテーブス海選手が推しの友達。もう1人は大阪在住のわたしのお仲間さんの1人。1シーズン1回会えるかどうかのお二人。無理してでも行って良かった。

4.29 game1

Game1の方はお仲間さんと並べなかったのでおとなしく観戦。久しぶりに海くんのバスケ見れて嬉しかったな。やっぱり相当の負けん気。勝ちへの執念が溢れてた。そして、1年見ない間に大人っぽくなった。自分が勝利に導くんだという姿勢が彼を1年前より大きく成長させたに違いないと感じたよ。

試合後、マコドラのお友達5人でお食事。住んでるところがバラバラのみんなとこうやって楽しく過ごせるなんて幸せでしかないよね。

4/30 game 2

Game 2はお仲間さんと並べて観戦。そして、、、今シーズンやっと🐨ず発動できました。ぱちぱち。まあ自己満足の世界なんであんまりだからなんだという話。でも私たちお仲間さんには大事なこと。1人かけてたのが残念だったな。。。2試合とも快勝できたこともあって、そのおかげでアウェーでは珍しくマコさんからお手振りもらうこともできたし、いいことしかなかった遠征だった。

このあと変なツケが回ってこなければいいなぁ。